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寒くなってきたら『膀胱炎』に気を付けよう💨

肌寒くなってきましたね!

ハロウィンも終わり冬の訪れをひしひしと感じる今日この頃。

気温が下がってきたこの時期だからこそ注意したい病気…

~それは膀胱炎』です💨

今回は寒い時期に多く見られる

「犬の膀胱炎🐶」に関してお話していきたいと思います。

…「猫の膀胱炎」はまた次回。🐈🐈🐈

なんで寒い時期に膀胱炎が多く見られるの?

寒くなってくると散歩に出かける回数も減りがちですね。

冬場は運動量も減るため、喉もあまり渇かず水を飲まなくなります。水を飲む量が減るとおしっこの量が減ります。

量が減り濃縮されたおしっこは、尿石症や膀胱炎などのトラブルを引き起こしやすくなるんです。

膀胱炎の原因は?

犬の膀胱炎で最も多く見られるのは細菌の感染によるものです。

細菌が尿道を伝わって膀胱内に細菌が侵入し感染を引き起こします。雄に比べて雌の方が尿道が太く短いため、雌の方が細菌性膀胱炎にかかりやすいとされています。

前述のとおり寒くなってきて飲水量が減ると、おしっこの量が少なくなります。そのため、膀胱内におしっこが溜まっている時間が増え、膀胱内で菌が繁殖しやすくなるんです。

また、尿石症も膀胱炎の原因のひとつです。結晶や結石の存在は、膀胱を傷つけ、炎症、出血を引き起こします。

・ 細菌感染

・ 尿石症

・ 基礎疾患の存在:糖尿病、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、慢性腎臓病など

・ 膀胱のガン

▲ 膀胱尿石

どんな症状が出るの?

・ 頻尿

・ 血尿

・ 残尿感(何度もトイレへ行き、おしっこのポーズをするけど出ない)

・ 排尿痛(おしっこ中や後に鳴く、おしっこの出口をしきりに舐める)

・ おしっこが全く出ない(緊急)

どうやって診断されるの?

膀胱炎が疑われた場合は、尿検査を実施します。

尿検査を実施することで尿中の細菌や結晶、血尿、腫瘍細胞の有無などを調べることができます。

 

また、超音波検査も有用です。結石や腫瘍・ポリープの有無を調べるだけでなく腎臓や前立腺、その他臓器もチェックすることができます。

☝こちらのコラムもご参考ください。詳細はCLICK !

膀胱炎と診断されたら

細菌性膀胱炎の治療方法は、適切な抗生物質を適切な期間飲むことです。

症状が治まってきても抗生物質を途中でやめてはいけません。再発することが多いので処方された抗生物質は言われた通りに必要な期間飲みましょう。

結石が原因の場合は結石を溶かす種類の療法食をあげたりします。

場合によっては外科手術をすることもあります。

飲水量を増やす工夫を!

寒い時期になるとどうしても飲水量は減ってしまいます。

ドライフードをふやかして与える、ウェットフードを利用する、こまめに新鮮な水に変える、水の器を増やす、肉の煮汁などで香りをつけてみるなど、積極的に飲水量を増やす工夫をしてみましょう

飲水量を増やすことでで排尿回数を増やし、細菌を膀胱から排出し増殖を抑えることができます。

おしっこは我慢させない!

おしっこを我慢していると膀胱におしっこがたまっている時間が長くなり、膀胱炎になるリスクが高くなります

外でしかトイレをしない習慣がついている犬は、散歩を怠りがちになるとおしっこを我慢してしまいます。

台風や大雪などどうしても外に出られない場合などもあると思うので、日頃から家の中でトイレができる習慣をつけておけば安心です。

まとめ

もし膀胱炎になってしまった場合でも、早めに気づいて対処できるように日頃から愛犬の様子はチェックしておきましょう。

もちろん膀胱炎にならないように予防も大事!

お水を十分に飲み、適度な運動をしておしっこをこまめにすることが大切です。

寒くなってきたこの時期、より一層注意してきましょう。

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