こんにちは。看護師の尾形です
動物病院で血液検査を実施したことはありますか健康診断やフィラリアの検査の時に一緒にやられる方も多いですよね🐶🐱💉
今回は血液検査を実施すると、何がわかるのか💉❓
血液検査の中でも、特に“CBC検査(全血球計算)”というものを実施したときにわかることをご説明させていただきます💁♀️✨
■ CBC検査(全血球計算: Complete Blood Count)
CBC検査は、血液検査の最も基礎的で重要な検査です。
血液中の細胞成分について、専用の機械を用いて血球(赤血球・白血球・血小板)の数量や割合を調べます。
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■ CBC検査でなにがわかるの?
・赤血球数(RBC)
:脱水症状を起こしているときは赤血球数の増加が見られます。貧血のときには赤血球数の減少が見られます。
・ヘマクリット値(Ht)
:赤血球成分の容積が血液全体に占める割合です(簡単に言うと血液の濃さを示します)。この値が下がると貧血、上がると脱水などによる血液濃縮などが考えられます。
・ヘモグロビン値(血色素=Hb)
:酸素を運ぶ上で重要な役割を果たすヘモグロビンの値を調べます。
・血小板数
:血小板の数が減ると出血しやすくなります。
・白血球数(WBC)
:炎症や感染、ストレスや体内に異物があると白血球数の増加が見られます。ウィルス感染症(パルボウィルス腸炎や汎白血球減少症など)等の影響があった場合に減少します。
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採取した血液中の細胞の数やその割合を調べることで、総合的に以下のことを見ていきます👀🔍
・貧血の有無
・貧血のタイプ
・脱水の有無
・血小板の有無
・炎症の有無
・全身性感染症の有無
・ストレスの有無
・寄生虫感染の有無
・血液系腫瘍性疾患の有無
CBC検査と、他の検査を組み合わせることでより確実な診断につなげます👨⚕️
■ 血液塗抹検査
血液塗抹検査は、血液をスライドガラス上に薄く均一に広げ、染色をし、血液の細胞成分を顕微鏡で直接観察する検査です。
赤血球の形態、白血球を構成する好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球が、それぞれどのくらいの割合で含まれるか、異常な白血球が出ていないか、血小板の数や形態などを調べます。
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■ まとめ
多くの血液検査表には、目安となる参考基準値が記入されています。この参考基準値内に収まらなかった=異常、というわけではありません。
血液検査の「参考基準値」は、絶対的なものなく、健康的なベストスコアは、その子その子によって異なります🐶🐱
若い時から健康診断と血液検査を行って記録することで、その子の傾向を把握できます。ぜひ定期的に血液検査を実施してみませんか👩?