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フレブルやパグなどの短頭種に多い歯周病 実際の症例を通じて解説

鼻ぺちゃで愛嬌満点❣️

フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ペキニーズ、チワワなどの「短頭種」たち。

解剖学的な構造から歯が密集しやすいため、歯並びが悪いことが多く歯周病リスクが高いんです⚠️

今回は短頭種の歯周病について、実際の症例を交えながらご紹介いたします🐶

【症例】

    • 犬種 MIX(チワワ×ペキニーズ)
    • 年齢 5歳
    • 性別 去勢雄
    • 症状 とくになし
    • 病名 歯肉炎・歯石中等度
    • 処置 歯石除去

・Before

全身麻酔下で歯科検診・歯科レントゲン検査を行ない、

歯肉炎中等度

歯石中等度付着

捻転歯

が認められました。

▲ 赤丸部分 歯が並ぶスペースが狭く、歯が重なり合うように生えている

・After

■ 短頭種の歯並びを知ろう!

短頭種は、品種改良によりマズル(鼻口部)著しく短縮され、頭蓋骨が丸く短く、顎も短く狭い構造をしています🐶

これにより歯が並ぶスペースが不足し、不正咬合(噛み合わせの悪さ)、捻転歯(狭い顎にぎゅうぎゅうに生えるため、まっすぐに生えずに捻じれた歯)、埋伏歯(歯肉に埋まった歯)などが非常に多い犬種となります。

特に切歯(前歯)や前臼歯(犬歯の後ろの歯)が重なり合うように生えてしまうことが多くあります。

この歯並びの悪い部分には食べかすや毛や汚れが溜まりやすく、歯周病菌の温床となってしまいます

=歯並びが悪い分、歯周病リスクが高い!!⚠️

また、歯ブラシも届きにくい部分となるためケアが大変な箇所でもあります💦

■ 短頭種のデンタルケアのポイント

①ブラシの角度の調整

歯並びが悪い分、歯が密集しているため、歯ブラシの向きや角度を調整しながら磨きましょう。

②軽い力で小刻みに

歯ブラシの毛先をしっかり歯面に当てて軽い力で磨きましょう。

③顎を支えて安定させる

鼻が短いので、片手で頭と下顎を包み込むようにしっかり固定し、上唇をめくって歯の面を見えやすくして行いましょう。

まずはできることを続けること&早期発見がカギ!

■ 短頭種の歯周病予防のポイント

・デンタルケアを習慣化する

難しい場合は、1回で全部の歯を磨こうとするのではなく、3~5日に分けて全面を磨きましょう。(歯垢は3~5日で歯石に変わります。この間で全面磨こう!という気持ちで続けよう)

・デンタルジェルやデンタルシートを使う

歯ブラシが届きにくい、やりにくい場所はアイテムを使って楽しく!美味しく!少しでも続けられる方法をみつけましょう。

・休憩&ご褒美

嫌がる場合はご褒美をあげながら少しずつ行いましょう。

また、短頭種の子は興奮すると呼吸が荒くなり、熱中症にもなりやすいため、涼しい環境で無理なく行いましょう。

・定期的に動物病院での検診&麻酔下での歯周病治療を受ける

歯周病は「痛い」や「食べにくい」「歯がグラグラする」を言葉で伝えられないわんちゃん達にとって、とても苦しい・痛い病気です。特に短頭種は、生まれ持った構造からどうしてもリスクが高くなってしまいます。

酷くなる前に、症状が出る前に、定期的な予防&処置をおすすめいたします。

■ まとめ

当院では歯科に精通した診療を行っており、状態に合わせた適切な処置をご提案しています。

またご自宅でのケアが継続できるよう、歯ブラシでの歯磨きが出来るようになるための歯磨き指導も行っています。

 

日頃のケアから治療までしっかりサポートさせていただきますので気になることがあればお気軽にご相談下さい。

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