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症例報告【こたつのコードを噛んで感電】

こんにちは。獣医師の石村です👨‍⚕️

どの家庭にも電気コードなど、感電事故の原因となるものがあるかと思いますが、特にコタツなどの暖房器具を使う冬は要注意ですね⚠️

コードやコンセントを噛んで、犬や猫も感電することがあります⚡️

 

今回はコードを噛んで感電してしまったわんちゃんについてご紹介させていただきます。

こたつって最高よね

【症例】

M.シュナウザー ○歳 避妊♀

【稟告】

電気コードを噛んでしまった

【症状】

来院時、犬の口腔粘膜は蒼白。

飼い主さんはコードを犬から引き離す時に、興奮した犬から噛まれ手から出血。

【検査】

酸素室にて酸素化、状態が落ち着いたのち各種検査を実施。

身体検査では口腔粘膜等に火傷は認められず。

その他レントゲン検査、血液検査を実施。

【検査結果】

レントゲン検査にて肺水腫などの所見は無し。

血液検査でも大きな異常は認められませんでした。

【総評】

感電を引き起こすと、体に電気が流れることによって様々な障害を引き起こします。

局所的な火傷(口腔内など)や微細血管が電流により傷害を受け、肺水腫(※肺胞に水が溜まった状態)を引き起こすこともあります。その他にも筋肉の硬直や痙攣、ショックや心不全を起こすことも。

犬の感電事故は少なくありません。特に子犬のように好奇心の強い時期だと、電化製品にいたずらしたり、電気コードを噛みちぎったりして感電することがあります。

事故は起きない様に対策するのが1番です⚠

日頃から電気コードやコンセントには注意しておきましょう。何でも噛んでしまう子犬がいるご家庭では、家族全体で感電事故を起こさないように意識する必要があります。

また、もし愛犬が感電してしまった場合でも慌てないでくださいね。感電した犬に触ってしまうと飼い主さんも感電してしまうことがあります。慌てず、コードを確認し、電源を抜いてから犬に触りましょう。そしてすぐに動物病院にご連絡下さい。

【経過】

その後経過は問題なくわんちゃんも元気なようです!最悪の事態は起こらず本当に安堵いたしました✨

電気毛布やこたつなどを引っ張り出すこの時期🍢

皆さんもお気をつけくださいね👨‍⚕️

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