こんにちは。獣医師の中川です🩺
ここ最近急に寒さが厳しくなってきましたね
人間も動物も色々と体調を崩しやすい時期ですのでお気を付けくださいね
さて、今回はこの寒い時期に、
フィラリア予防とノミ・マダニのお話です💊
■ フィラリア予防はいつまでするの?
蚊を見かけなくなってから1か月後まで!
皆様、フィラリアの予防はいつまでするのかご存じですか❓蚊がいなくなった頃でしょうか❓寒くなるまででしょうか❓
―正解は…
蚊を見かけなくなってから1か月後まで!
です❗️
今年の11月頭、ものすごい暑い日が続いたのを覚えていますか❓川崎市では、最高27℃なんて日もあったようです😳❗️
ウェザーニュースさんによると、11月上旬に「蚊に刺された」または「刺されていないけど見た」という人が全国平均で40%にのぼったそう。
フィラリアの予防薬は蚊に刺されるのを防ぐお薬ではなく、“体内で成長途中の幼虫を成虫になる前に駆除するお薬💊”です。
もし、フィラリア予防薬の投薬をやめてしまった後に、感染幼虫をもつ蚊に刺されてしまったら、その幼虫は体内で成長をし続け…最終的には心臓に住み着き、予防薬では駆除できない成虫になってしまう可能性があります💦
フィラリア予防は蚊を見なくなってから1ヶ月後まで投薬を続けましょう😃🎄
もう蚊がいないから予防しなくていいかなあ?…なんて考えは絶対ダメ🙅♂️⚠️
心臓や肺動脈に入ると予防薬では駆除できません!そうなる前に確実に予防!
口を酸っぱくして言いますが、フィラリア予防はしっかり最後まで投薬することが大切です。
■ ノミ・マダニ
1年を通した予防がオススメ
ノミやマダニは気温が下がると活動性が低下します。
「じゃあ、予防しなくてもいいんじゃない…?」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません🙅♀️⚠️
活動性が低いだけで、ノミやマダニは寄生するタイミングをうかがっているんです😖
ノミは部屋の中の暖かい場所を見つけ出し、そこに潜んでいることもあります。一度侵入してしまうと繁殖が止まりません💦
またマダニですが、秋〜時期は産卵して幼ダニが孵化してくる時期。意外かもしれませんが秋がマダニのピークシーズンなんです。
また、マダニはSFTSというウイルス性感染症を媒介します。
主に吸血によって人や動物に感染し、発熱や消化器症状、血小板減少などがみられます。SFTSは、2011年に新しいウイルス感染症として報告され、人において感染者と死亡者が続出しています。感染した犬猫から人への感染報告があります。
■ まとめ
フィラリアやノミ・マダニによる感染症は時に犬や猫の命を奪うこともあります。
大事に至る前に、最後までしっかりと予防して予防できる病気は防ぎましょう
寒い時季にこそ、フィラリア・ノミ・マダニ対策の必要性を再認識してほしいと思います🎄