こんにちは。副院長の石村真弓です。
寒くなってきて、乾燥の季節ですね。
自分自身、お風呂あがった後はすぐに化粧水、乳液、クリーム…etc.
を塗らないと、とんでもないことになる今日この頃です…
さて、実は人間の方の保湿の研究で
「保湿を毎日しっかり行った新生児はアトピー性皮膚炎になりにくい」という結果が出ているのをご存知ですか?
アトピー性皮膚炎を治すのではなくて、発症しないようにしよう!ということです。これ、すごいですよね。
小児科の先生からも教わったこともあり、私も毎日自分の子供にしっかりと保湿を行っています😄
そして近年、犬も保湿の重要性が示唆されています。
なんで保湿ってそんなに大事なんでしょうか?
皮膚は過酷な外の環境にさらされる最大な臓器
皮膚の最も重要な機能 “バリア機能”
皮膚は体の最も外側に位置し、全体重の約12%を占める最大の臓器です。
皮膚が常にさらされる外の環境には、乾燥、紫外線、微生物、化学物質など、からだにとって不利益な要因が多く存在します。
皮膚はこれらの①有害な要因から体内の環境を守り、そして動物のからだの大部分は水分から構成されていますが、体にとって②必要な水分やミネラルを外の環境に逃がさないようにしています。
外からの刺激や細菌などから重要な臓器を守ったり、内からの水分の漏出を防いだり…
皮膚ってめっちゃ働き者ですね!
そしてこの皮膚の機能を、『バリア機能』と言います。
① 外界からの異物(アレルゲン・細菌など)の侵入を防御
② 角層の内側の水分の蒸散を防ぐ
バリア機能の主役は“角質層”
角質層のケア=保湿!
では、皮膚のバリア機能にとても重要な役割をしている部分はどこでしょうか?
皮膚の中でも一番外側にある構造、つまり外の世界と直接触れる皮膚の構造が皮膚のバリア機能に重要です。その構造は角質層といいます。
人の美容液などの化粧品のCMで「角質ケアが重要!」と言われますが、まさにその通り。
角質層のケア=皮膚バリアを強くすることにつながります。
そして角質層のケアに最も重要な方法は保湿処置です。
日常的に保湿を取り入れる
根気よく続けることで大きな効果が生まれる可能性が…✨
保湿によって皮膚のバリア機能を高めることは、アトピー性皮膚炎のみならず、ほかのアレルギー疾患の発症リスクを低減できる可能性も期待されています。
保湿は他の皮膚疾患の治療薬のように即効性がある処置ではありませんが、根気よく続けることで大きな効果が期待できる方法です。
保湿剤の種類は様々ありますので、ぜひご相談下さい。