~「まて」ができると事故を防げる!まてトレーニング~
「まて」というと、ご飯やおやつの前にするものと思っていませんか?
実は「まて」は、ごはんの前だけでなく、愛犬・愛猫をさまざまな危険から守るためにも役立つ大切なトレーニングです。
日頃から楽しく練習しておくことで、事故やトラブルを未然に防ぎやすくなります。
■ 「まて」とは?
「まて」とは、今しようとしている行動を一度止め、飼い主さんの合図があるまで落ち着いて待つことです。
単に我慢させることが目的ではなく、興奮した時や危険な場面でも冷静に行動できるようにするための大切な合図です。
「まて」が役立つ場面
・誤飲、誤食の予防(口にする前の静止)
・ドアや玄関からの飛び出し防止
・車道への飛び出し防止
・お散歩中の危険回避
・来客時等の興奮を落ち着かせる
・他犬とのトラブル防止
・災害時、避難時の安全確保
など日常生活のさまざまな場面で役立ちます。
■ 始める前に・・・
・立った状態でのまては難易度が高いため「おすわり」や「ふせ」の体勢ができるようにしておきましょう。
・犬にとって刺激が多い場所での「まて」は集中力が低下して難しいため、最初はいつも過ごしている部屋でトレーニング環境を作りましょう。(静か、おもちゃ等誘惑物の片づけ)
・愛犬の大好きなおやつを用意しておきましょう。
■ トレーニング
①おやつを手に持ち、おすわりをした愛犬・愛猫の目の前で「まて」と声を掛けます。
このとき声の合図と一緒に手のひらを愛犬・愛猫に向けるハンドシグナル✋をつけてもOKです。
💡愛犬・愛猫の正面でおやつをもった手はおすわりしたところから届かない位の高さにしましょう
💡ハンドシグナルを使う場合は、毎回同じ合図を使うようにしましょう
②「よし」の合図で手に持っていたおやつをあげましょう
💡最初は1-2秒の短い時間でしっかりとおすわりが出来ている間におやつをあげてください。
💡「よし」と合図を掛ける前に動いてしまった場合は叱らず、おやつを与えずに最初からやり直しましょう
③「まて」の時間を徐々に伸ばしていきましょう
💡まだいけると時間を急に長くすると失敗に繋がりやすいため少しずつ伸ばしましょう
繰り返し練習し、少しずつ「まて」の時間を伸ばしていいましょう。
■ ⇧レベルアップ⇧
少しずつ長い時間待てるようになったら、次は「まて」のレベルをあげていきます。
①距離を離していきます。
「まて」と声を掛けた後、1歩後に下がりすぐに戻っておやつをあげます。慣れてきたら2歩、3歩と距離を伸ばしてください。
💡後ろに下がるときはゆっくりと下がり、動いてしまう前に終わらせてください
飼い主が数歩離れてもその場で待てればレベルアップ完了です☆」
②愛犬・愛猫の周りを一周します。
後ろに下がって距離を離せるようになっても飼い主が横や後ろに回ると見えなくなり動いてしまう子が多いです。
愛犬・愛猫から見て時計回りに一歩ずつ進み、元の位置に戻るを繰り返します。
💡愛犬・愛猫はその場で座ったまま、顔や目線だけで飼い主さんを追える形が理想です。(必要に応じておやつで視線うを誘導すると成功しやすくなります。)
動かずに時計回りに一周出来ればレベルアップ完了です☆
③誘惑を与えます。
静かだった部屋のテレビをつける、おもちゃを置いたり、「まて」を掛けている人以外が離れた場所でおやつの袋を開ける(掛けた人が距離をあけご飯の袋をあける)、食器にご飯を入れる音など、難しい状況を作りましょう。
💡愛犬・愛猫にあった誘惑順位をつけて反応の弱い刺激から1つずつ始めレベルをあげていきましょう。
惑わされずにできたらレベルアップ完了です☆
④お外でトレーニング(犬)
※お散歩に行かない猫は屋外で行う必要はありません。
お外は一番の誘惑場所です。最初は家の前など比較的いつも必ず通る場所で静かなタイミングで行うのがベストです。
慣れてきたら、公園や原っぱなど人や犬の声、匂いなどの刺激ある場所でも少しずつ練習していきましょう。
💡どんな場所でも「まて」ができたらレベルアップ完了です☆
「時間を伸ばす」「距離を伸ばす」「誘惑を増やす」を1度に行うと難易度が急にあがります。新しいことに挑戦するときは他の条件を簡単に戻して成功しやすくしましょう。
■ POINT☆
・「まて」は長く待たせることよりも、成功した状態で終わらせることが大切です。
失敗する前に「よし」で解除して褒めてあげましょう。
・途中で動いてしまった場合は叱らず、待つ時間を短くする、距離を近くする、誘惑を減らすなど難易度を下げて練習しましょう。
・「まて」「まて‼︎」と何度も声を掛けるのではなく、できるようになったら最初の1回の合図で待てることを目指しましょう。
・解除の合図も「よし」など家族で同じ言葉に統一しましょう。いつ終わったのかを分かりやすくすることで待つ時間と動いていいタイミングを覚えやすくなります。
・毎回長時間練習する必要はありません。短時間でも成功を積み重ね、楽しく終わることを意識しましょう。
・「まて」は声だけでなく、ハンドシグナルでも覚えておくと便利です。声が届きにくい場所や少し離れた場所でも合図を伝えやすくします。
■ 最後に
「まて」はごはんやおやつの前だけに使う合図ではありません。
玄関からの飛び出しやお散歩中の危険、誤飲、災害時などさまざまな場面で愛犬・愛猫を守ることに繋がる大切なトレーニングです。
いざという時に初めて使うのではなく、普段の生活や遊びの中で少しずつ練習しておきましょう。
ただし「まて」ができるからといって事故を完全に防げるわけではありません。
リードの使用や誤飲の可能性があるものを片付けるなどの環境づくりも一緒に行うことが大切です。
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