愛犬の口まわりが赤かったり、ただれや痒みが見られた場合、あれ?皮膚トラブルかな?と思ったことはありませんか。
実は、“歯周病”が関与しているケースもあるんです。
今回は口まわりの皮膚に赤み・ただれが出ていて、歯周病治療を実施したわんちゃんをご紹介したいと思います。
【症例】
種類 犬
品種 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
年齢 5歳
性別 避妊メス
【主訴】
下口唇の発赤および浸出液
【現症】
下口唇左右ともに発赤と浸出液が認められ、皮膚疾患や歯周病の関与が疑われました。
皮膚検査では糸状菌や寄生虫などの関与は否定的で、細菌と炎症細胞が認められました。
今回は肉眼的にも歯周病が強く疑われ、麻酔下にてしっかり歯周病治療を実施することとなりました。
・Before
歯科レントゲン検査を行なったところ、
・中等度歯周病
・歯肉退縮
・埋伏歯
が認められました。
全体的に角化歯肉の肥厚が認められ、歯冠は歯肉に埋没していました。
・After
歯周ポケットが深く、プラークおよび歯石の停滞が生じやすい状態だったので、全身麻酔下で歯周ポケットまでしっかりと歯石除去を実施しました。
また、左下顎第一前臼歯は歯肉内に埋伏していました。
埋伏歯は含歯性嚢胞(※詳しくは下へ👇)の発生リスクを伴うため、歯冠露出を目的として歯肉切開を行いました。
■ 含歯性嚢胞とは?
「含歯性嚢胞」とは、埋伏歯などを原因として、顎骨内に液体が貯留する良性の嚢胞性病変です。
初期には無症状であることが多いですが、進行すると顎骨の吸収、骨折、歯の脱落などを引き起こす可能性があります⚠️
■ まとめ
歯周病菌が原因で口角や唇が赤く腫れたり、皮膚トラブルを引き起こしてしまう場合もあります。
当院は皮膚科だけでなく、歯科診療にも力を入れております。何か気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
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