こんにちは、社長の岩佐です。
まず、元日に発生した能登半島地震において被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
前回ペット防災についてコラムを書かせていただきましたが(https://vetstar.co.jp/blog/避難所への同行避難とは)、それでも私自身このような大災害を想定しておらず、突然襲ってくる自然災害の恐ろしさを実感しております。
自然災害、特に大震災は事前の兆候なく突然襲いかかってくるものです。今回は、それに対して事前に備蓄しておくべきペット用品についてみていこうとおもいます。
■備蓄品は何日分必要?
災害に備えて備蓄品を用意しておくことは、愛犬愛猫のためにできる飼い主さんの精一杯の自助行為です。
内閣府では、人間用の備蓄について、災害発生から3日分を用意しておくことを推奨しています。
ただし、高層マンションが多い港区では、エレベーターの復旧や水・電気・ガス等のライフラインの復旧までの時間を考慮するため、7日程度の備蓄を呼びかけています。
高層マンションが多い武蔵小杉においても、長めの設定をしておくと良いでしょう。
支援物資の到着が人間と比べてより遅くなることが想定されるペットのために、まずは自らの備蓄品で数日間をやり過ごすことが必要になります。
環境省が発行している「人とペットの災害対策ガイドライン(環境省HP 人とペットの災害対策ガイドライン)」では、ペット用品の備蓄を少なくとも5日分、できれば7日分以上用意しておくことを推奨しています。
高層マンション群である武蔵小杉では、人間同様7日分以上用意しておくよう心がけましょう。
■必要な備蓄品は?
次に、どのような備品を用意しておくべきか、みていきましょう。
特に優先度が高いものを◎、必須なものを◯で挙げます。
◎ 首輪とリード/ケージ
(予備も含める、リード伸びないものを)
◎ いつも飲んでいる薬
◎ ペットフード
(いつも食べているもの、療法食の場合には特に多めに)
◎ 水
(ペット用に水が回ってこないことも想定し、ペットボトルで必要分備蓄)
◎ ペットシーツ・排泄物の処理用具・トイレ用品
◎ 食器
◎ 飼い主の連絡先とペットに関した飼い主以外の緊急連絡先・預け先などの情報
(スマートフォンの充電切れを想定し、紙で所持しておく)
◎ ペットの写真
(スマートフォンの充電切れを想定し、紙で所持しておく)
◎ ワクチンの接種状況、既往症、投薬情報など健康状態がわかる情報
(スマートフォンの充電切れを想定し、紙で所持しておく)
◎ マイクロチップ情報
(スマートフォンの充電切れを想定し、紙で所持しておく)
◎ 狂犬病の注射済票、鑑札(マイクロチップが挿入されていない場合)
※川崎市では、マイクロチップ情報を環境省のデータベースに登録している場合、その事実をもって鑑札の代わりとなります。
◯ タオル
◯ ウェットタオル
◯ ビニール袋
(様々な用途に使用可能)
◯ お気に入りのおもちゃなど匂いがついたもの
◯ 洗濯ネット
(猫の場合:診療や保護の際に有用)
◯ ガムテープやマジック
(様々な用途に使用可能)
■ まとめ
皆様の備蓄状況はいかがでしたか?
このリストの他にも、その子に応じて追加で必要なものは変わってくるかと思います。
避難所で1週間過ごすことを想定して、改めて備蓄状況を確認し、災害に備えましょう。