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フィラリア

 フィラリア症ってどんな病気?

 治療をせずに放っておくと、最終的には死に至る病気です。

フィラリアが肺動脈や心臓に寄生することによって発生します。
フィラリアは成虫になると最大30cmにもなるソーメンのような糸状の寄生虫です。
たくさん寄生することで、血流の流れが妨げられます。様々な障害が発生し、放置することで死に至ることもあります。

どうやってフィラリア症にかかるの?

 蚊によって媒介されます。

フィラリアの幼虫を持った蚊に刺され、幼虫が体内に入ります。感染幼虫が犬の体内に入ったからといって、すぐに体調に変化がでるものではありません。

 

予防薬を投与せずにいると、体内に入った感染幼虫は皮膚の下(筋肉や脂肪の周りなど)で生活しながら、 脱皮を繰り返し、最終寄生場所に移動できる準備を整えます。

 

③準備ができたフィラリアは血管を通って、心臓や肺の血管に移動していきます。ここまでにおよそ半年はかかるといわれています。

 

④フィラリアの幼虫は体内で成虫へと発育し肺動脈・心臓に寄生ミクロフィラリア(フィラリアのこども)を産出します。

どんな症状がみられるの?

 フィラリアが寄生すると、カラダに様々な症状が…。

初期症状(軽度)

✓ 呼吸が浅く、速くなる

✓ よく咳をする

✓ 食欲不振

✓ 散歩を嫌がる

進行症状(重度)

✓ 重度の貧血

✓ 寝てばかりいる

✓ お腹に水がたまる(腹水)

✓ 血尿

多くの成虫はひっそりと暮らしていますが、長い時間を経て、肺の血管や心臓の内面を傷つけていきます
その結果、体中に血液を送り出す心臓や肺の働きが邪魔されてしまい、「乾いた咳をする」「運動をいやがる」などの軽い症状から、腎臓や肝臓の働きまで影響が出ることで、より深刻な症状がみられるようになってきます。
ひっそりと暮らしていたフィラリアが突然に暴れだし、急激な症状の悪化がみられることがあります。 この場合、救急治療が必要になります。

フィラリア予防前になぜ検査が必要なの?

 まずは血液検査から!

予防薬を投与する際、フィラリアが寄生していないことを確認する必要性があります。
血液検査で調べることが可能です。
フィラリア成虫より産出されたミクロフィラリアが体内にいうことを知らずに予防薬を飲ませた場合、最悪死に至る可能性があります。

 

 

少量の血液ですぐに結果が出ます。

予防はどうしたらいいの?

 フィラリアの幼虫を駆除する予防薬を投与します

予防薬は体内で成長途中の幼虫を成虫になる前に駆除するお薬です。
内服薬・滴下薬によるフィラリア症の予防のポイントは、2つあります。
1ヶ月ごとに確実に薬を投薬すること!
薬を始める時期と終わらせる時期を守ること!

です。

✓ 予防のタイミング

 始めるタイミング……蚊が飛ぶようになってから1ヶ月後から
 終えるタイミング……蚊がいなくなってから1ヵ月後まで

✓ ここに注意!

「蚊を見なくなった」「涼しくなった」と勝手に自己判断して投薬をやめてしまうと、フィラリアが寄生してしまう可能性があります。投薬時期は自ら判断せずに、ご相談ください。

フィラリアが体内に入ってから心臓や肺の血管に移動する準備が整うまでに2ヶ月くらいかかります。フィラリアの感染幼虫が体内に入っても、これらが皮膚の下で生活している間は、犬の体に変化はありません。

 

体内移動を開始する前に体内のフィラリア虫を確実に全滅させる為、1ヶ月に1度忘れずに投薬することががとても重要です。

心臓や肺動脈に入ると予防薬では駆除できません!
毎月必ず覚えやすい日を設定して確実に飲ませましょう。

もし寄生してしまったら…

 治療には危険や負担が伴います。

フィラリア症の治療は、犬の年齢、寄生状況などを注意深く診察してから、ケース・バイ・ケースで処置が施されます。
発症した犬に体力がある場合はフィラリアを駆逐する処置がとられることもあります。しかし、駆除薬を投与した結果、死滅したフィラリアが肺の血管にどんどん詰まっていき、かえって病気を悪化させることもあります。
一方、急性の悪化症例の場合は緊急手術(頸部の静脈から特別な器具を使って心臓内のフィラリアを釣り出す)を行わなければいけません。
虫の駆除や手術に耐えられないと判断された場合は、症状に対する対処療法を中心に行い、寄生フィラリア数の自然な減少を期待することになりますが、病気が良くなっていく可能性は高くありません。
最善の選択は、“そもそも寄生させない事” である事にかわりはありません。
しっかりと予防しましょう!
 

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