こんにちは。副院長の石村真弓です👩⚕️
ジメジメと蒸し暑いですね🥵最近、ニュースなどでも“熱中症”という言葉をよく見聞きするようになりましたね。
犬も猫も熱中症になるという認識は広がっており、各種対策をしている飼い主さんも多いと思います。人間よりも愛犬・愛猫のために冷房代がかかって大変だわ〜というお話もよく聞きます。
今回は熱中症についてのお話をしていきたいと思います☺️
■ 熱中症ってどんな状態?
“熱中症“ とは体温をうまく下げることができないことによって生じる、様々な症状の総称を言います。
熱中症が起きるのは6〜8月が多いのですが、からだが暑さに慣れていない初夏、が要注意です。
ヒトは汗をかいて体温を下げることができますが、犬・猫はヒトと同じような汗腺は足裏にしかありません。ヒトと比べると体温調節があまり得意ではないんです。
■ どんな症状が起こるの?
・ 呼吸が荒い、頻脈
・ 興奮、落ち着きがない
・ ボーッとしている、フラフラしている
・ ぐったりしていて元気がない
・ 嘔吐、下痢
・ 震え、硬直
・ けいれん、失神
犬は暑さにさらされると、ハアハアとした浅い口呼吸(パンティング)をして体温を下げようとします。熱中症の初期にはこのパンティングがさらに早くなり、目や口の中が充血してきます。呼びかけに鈍くなったり、けいれんや嘔吐・下痢を引き起こすことも…。酸欠により舌の色が紫になり、心拍低下、呼吸不全、ショック状態を起こしやがて死に至ります…
■ 熱中症にならないために…
昨今の飼い主さんは熱中症への意識も高く、炎天下での散歩は避けたり、留守番時の冷房対策をしたり、などなど色々と熱中症対策をやっていらっしゃる方も多いです。
● 室内での対策
室内での対策ですが、留守番時はいつでも水分を取れるようにしておきましょう。水飲み場を増やしたり、市販で売っているひんやりグッズや凍らせたペットボトルなどを置くのももいいですね。
また、室温・湿度は犬・猫がいる床付近と部屋の上部とでは異なるので注意しましょう。
● 屋外での対策
屋外での対策ですが、散歩は早朝・夕方がベスト。また日が当たるコンクリートやマンホールはとても暑いので危険です⚠柔らかい肉球がやけどしてしまうことも…💦
犬や猫はヒトよりも地面から近いので、地面からのふく射熱を受けやすいので注意しましょう。冷んやりする洋服や首に巻ける保冷剤などもいいですね。
また、お出かけ時にキャリーケースを利用する方も多いと思いますが、中は熱がこもりやすいので注意してくださいね。こまめに換気したり、キャリーケースの中に保冷剤やタオルで巻いた凍らせたペットボトルなどを入れてもいいと思います🐧❄
■ まとめ
これらの事なんてやってるよ〜という飼い主さんも多いと思いますが、復習の意味も含めて…!
なってしまったら命に関わることもある熱中症。大切な愛犬・愛猫を守るには予防が1番大事です。
暑い暑い夏を一緒に乗り切りましょう🍉🌞