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犬猫も乗り物酔いをするの?その対策は?

こんにちは!院長です。

お出かけが楽しい季節になりましたね。車などの乗り物に乗って出かける機会が増えたという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで知っておいてほしいのが、「犬猫も乗り物酔いをする」ということ。

では、楽しいお出かけを気持ちよく過ごすにはどうしたらいいのでしょうか??
今回は犬猫が乗り物酔いする原因や症状対策についてご紹介したいと思います。

■ 乗り物酔いとは?

「乗り物酔い」とは、車や船、飛行機などの乗り物に乗った時にその揺れによって起こる症状で、「動揺病(どうようびょう)」とも呼ばれます。

犬猫の乗り物酔いでは、人間と同じく気持ちが悪くなり、ひどくなると嘔吐などの症状を伴います。

■乗り物酔いの症状

・落ち着きがなくなる
・心細げに鳴く
・吠える
・あくびをする
・よだれを垂らす
・震える
・嘔吐する
・ぐったりする

こういった症状が見られた時は、乗り物酔いを起こしている可能性があります。

犬猫は人間と違って、気持ち悪いなどの症状をうまく伝えることができません

愛犬愛猫を乗り物に乗せる際は、様子に異変はないかこまめにみてあげましょう。

■ 乗り物酔いの原因

①揺れ

犬の乗り物酔いの大きな原因のひとつは、揺れです。

揺れによって自律神経や平衡感覚が乱れ、乗り物酔いの症状が引き起こされます。

 

②ニオイ

犬の嗅覚は人間の人間の数千~1億倍とも言われています。

芳香剤や消臭剤、ガソリンなどの不快なニオイの中に長時間いることで、乗り物酔いになってしまう場合もあります。

 

③ストレスや乗り物酔いの記憶

乗り物に慣れていない犬は、不慣れな場所にいるだけでストレスに感じる子もいます。

また、一度乗り物酔いをしたことのある犬は、乗り物に乗る=嫌なことと記憶し、その記憶から乗り物に乗るとストレスを感じて症状が出てしまうこともあります。

■  乗り物酔いしてしまった時の対処法

犬が乗り物酔いをした場合、以下の対処法を実施しましょう。

・窓を開けれるなら開ける
・新鮮な空気に入れ替える
・乗り物から降りて休憩する

乗り物から降りても元気にならない場合は、はやめに最寄りの動物病院を受診することをおすすめします。

愛犬の嘔吐や下痢にいざという時に対応できるよう、ペットシーツやウエットティッシュなどを用意しておき、冷静に対処できるといいですね。

■  乗り物酔いの予防

乗り物酔いに対しては、治療をするよりも

「予防」が大切です。

辛いのは人間と同じで、苦しいのは元より体力も消耗します。嘔吐することで脱水症状を引き起こしたり、呼吸困難や肺炎を引き起こすリスクもあります。

①酔い止め薬

2007年に世界初の犬の乗り物酔い予防薬が発売されました。製品名は「セレニア」で有効成分はマロピタントです。

この予防薬の発売により、乗り物酔いによる嘔吐の予防は大幅に改善しました。

最近、ジェネリック製剤の「マロピタット」も発売されました💊フレーバー錠でおいしく飲めるように工夫されています🐶

錠剤は投与してから1時間で効果がでるので、乗り物に乗る1時間以上前に投与しましょう。

マロピタントは鎮静成分は入っていないので、眠くなったり元気がなくなったりしません旅先でも楽しく過ごせるのがメリットです。

②空腹と満腹は避けましょう!

満腹状態は乗り物酔いになりやすくなります。しかし長時間の絶食でも吐きやすくなることがあります。

食事は少量のフードを、出発の2〜3時間前までに与えるようにしましょう。

 

③運転方法による予防

揺れや加速減速が激しいほど、乗り物酔いになりやすくなります。
乗り物酔いが心配な場合は、最大限優しい運転をするように心がけましょう。

■  まとめ

愛犬とのせっかくのドライブやお出かけも、体調が悪ければ楽しめません。

乗り物酔い対策は愛犬を守るだけではなく、飼い主との楽しい思い出を増やすためでもあるのです。

対策をしっかりして、愛犬とのお出かけを楽しみましょう。 

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