愛犬の健康管理において重要なもののひとつがフィラリア予防です❣️
毎年春になると、フィラリア予防で動物病院が賑わうのが恒例の光景です。
近年は「シーズンでの予防」から「通年予防」を選ぶ飼い主様も増えています。
通年予防を実施することのメリットはどのようなものがあるでしょうか。
この記事では、フィラリア予防の注意点や通年予防のメリットを詳しく解説していきます。
■ フィラリア症とはどんな病気?
フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊を媒介して感染する寄生虫疾患です。
原因となる寄生虫はDirofilaria immitis(犬糸状虫)で、フィラリアに感染した蚊に犬が刺されると幼虫が体内に入り、最終的に心臓や肺動脈で成虫となります。
フィラリア症は進行すると以下のような症状がでてきます。
🐾 咳
🐾 疲れやすい(運動不耐性)
🐾 食欲低下
🐾 呼吸困難
🐾 血尿
🐾 突然死
このようにフィラリア症は心臓や肺に重大な障害を起こします。
副作用のある駆虫薬を使用したり、心臓外科手術の実施を行ったりなど治療がとても困難となる場合が多いです💦
しかし治療しても心臓や肺にダメージが生涯残り、長期治療が必要になったり根治が難しい場合が多く、最終的に亡くなってしまうケースも少なくありません。
このようにフィラリア症は「治療より予防が非常に重要」となります。
■ フィラリア症の予防とは?
フィラリア症の予防の基本は予防期間は、蚊が出現し始めた1ヶ月後から、蚊が見られなくなった1ヶ月後までです。
その理由はフィラリアの感染経路や予防薬の効果にあります。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
フィラリアの感染の流れは以下の通りです。
🐾 フィラリアに感染した犬の血を蚊が吸う
🐾 その蚊が別の犬を刺す
🐾 幼虫が犬の体内に侵入する
🐾 幼虫は皮下組織内で成長する
🐾 筋肉内で未成熟虫に成長して、血管内に移動する
🐾 数ヶ月かけて成虫に成長、心臓や肺動脈に寄生する
フィラリア予防薬は、この体内に侵入した幼虫が未成熟虫に成長する前に駆虫する効果があります。
つまりフィラリア予防薬は「感染を予防する薬」ではなく「体内に入った幼虫を駆除する薬」となります。
重要なのは、月に1回のませる予防薬は1ヶ月間薬の効果が継続しているわけではないという点です。
多くの予防薬は1ヶ月間隔での定期投与を推奨していますが、これは感染したフィラリアの幼虫が未成熟虫に成長するまでに約2ヶ月(50〜70日)かかるからです。
そのため投与期間が1ヶ月以上あくと、フィラリアが薬の効かない大きさまで成長してしまう場合があります。
また、もう蚊がいないからと途中で投薬をやめてしまうと、その前に感染したフィラリアが休薬期間中に成虫まで成長してしまいます。
そのため飲ませ忘れや、最後の投薬漏れが起きてしまうと体内でフィラリアが成虫まで成長し、さまざまな症状を起こしたり治療が困難となるため「予防の漏れ」は非常に危険です⚠️
■ フィラリア予防薬の通年投与のメリット
フィラリア症は予防が重要であることをお伝えしていきましたが、通年予防のメリットとはどのようなものがあるでしょうか?
それぞれ詳しく解説しましょう。
①感染時期拡大による感染リスクに対応できる
従来は「蚊のいるシーズンにのみ予防すればよい」とされていました。
しかし近年は温暖化の影響で、
🐾 蚊の発生時期が早まる
🐾 秋になっても暖かい日が続いている
🐾 室内で越冬するケースもある
🐾 数ヶ月かけて成虫に成長、心臓や肺動脈に寄生する
といった変化があります。
そのため、「予防終了後に感染してしまった」というリスクを避けるためにも、通年予防は非常に有効です。
②投与忘れを防止できる
シーズンごとの予防の場合、
「いつから飲ませ始めるんだっけ?」
「今月もう飲ませたかな?」
など投薬の漏れが起こるリスクがあります。
通年で毎月決まった日に投与すれば習慣化しやすくなり、予防の抜け漏れを防止することができます。
③他の寄生虫も同時に予防できる
現在のフィラリア予防薬は、
🐾 ノミ
🐾 マダニ
🐾 消化管内寄生虫
なども同時に予防できるオールインワンタイプが主流です。
通年予防をすることで、フィラリアだけでなく、1年を通して総合的な寄生虫対策が可能となります。
■ まとめ
フィラリア症に一度感染してしまうと生涯治療が必要となったり、命に関わる場合もあります。
フィラリア症は予防薬の投与により確実に防げる病気です。
そのため「予防の漏れ」は絶対に防がなくてはなりません。
今年の春からぜひ通年予防を検討してみてはいかがでしょうか?
適切な予防で大切な家族をフィラリア症から守っていきましょう。
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