こんにちは🐌☔️トリマーの児島です
愛犬や愛猫がしきりにお尻を舐めていたり床にこすったり、気にしていることはありませんか🐶🐱❓
それ、もしかしたら肛門腺の分泌液が溜まっているからかもしれませんよ!
今回は肛門腺とは何なのか、肛門腺の絞り方などをご説明させていただこうかと思います🤗
■ 肛門腺ってなに?
肛門腺は肛門付近にある分泌腺です。犬猫の肛門の左右に一つずつあり、肛門嚢(こうもんのう)という袋の中にニオイの強い分泌物がたまります。
この分泌物のニオイにより自分以外の相手を識別したり、縄張りのニオイ付けなどに利用したりしています。
わんちゃん達が挨拶の時にお尻を嗅ぎあったりするのは、肛門腺の分泌物のニオイで様々な情報を交換しているからなんですね〜🐕
分泌物の性状は様々です。
ドロドロしているものから、サラサラした液体状、ピーナッツバターのようなクリーム状など色々です。
溜まっている量も個体差があります。
■ 肛門腺は絞らなきゃだめ?
溜まったまま放っておくと、炎症の原因や破裂したりすることも
肛門腺の分泌物は驚いたり興奮したりした時、排泄時などに一緒に出されます。
分泌物を自力でうまく出せるコも入れば、出せないコもいます。小型犬に比べると、大型犬や中型犬は自力で出せる事が多いです。
分泌液が溜まったまま放っておくと、肛門嚢の中で炎症を引き起こすことがあります。
さらに、分泌物が溜まりすぎると肛門嚢が破裂することがあります💦
溜まりすぎないよう定期的に絞ってあげましょう😊
■ 肛門腺しぼりのやり方
■ Step1 しっかり立たせて、しっぽを上にピンと持ち上げよう!
まずはしっかり立たせましょう。
そして、しっぽを上にピンと高く持ち上げます。頭の方へしっぽを少し倒し気味にしてあげることがポイントです肛門腺がわかりやすくなり絞りやすくなります
※引っ張りすぎには注意🙅♀️
・1人でやる場合
脇に愛犬・愛猫の体を挟み、挟んだ方の手でしっぽを持ち上げます。もう片方の手で肛門線を絞ります。
・2人でやる場合
1人はお顔付近で気を紛らわせてあげて、もう1人が絞るという風に担当するといいですね。
■ Step2 指で肛門腺の位置を触ってみよう!
肛門腺は肛門を中心として左右に2つあります。時計軸でしっぽを12時に相当するとしたら、4時と8時の部分が肛門腺の位置になります。
人差し指と親指を使って、肛門腺付近を触ってみましょう。分泌物が溜まっている場合、肛門嚢の膨らみを感じるはずです。
■ Step3 肛門に向かって絞ろう!
4時と8時の方向から上に向かってキュッと押し上げるように絞ります。
強く押しすぎると痛くなったり、皮膚や肛門が赤くなることも…
力尽くでやるのではなく、ゆっくりと奥から手前に絞り出すようにやってみてください。
ニオイがかなりキツイので、周りに飛び散ったり洋服についたりしないようティッシュで肛門を覆うようにして絞るといいですね。
顔についた日には、なかなかニオイが取れず最悪です😇
■ あると便利なグッズ&ポイント
肛門腺のニオイはかなり強く独特です。
ニオイが気になる場合は、専用の消臭液やスプレーなどを使うと頑固な臭いも消臭してくれますよ。
また、ご自宅でのシャンプー前のお手入れとして実施すると楽でオススメです。
トリミングサロンでは必ずシャンプー前に実施します🛀
肛門腺のお手入れの頻度は大体1ヶ月に1回くらいが目安です。ただ、分泌物が溜まりやすいコもいるのでお尻を気にしたりこすりつけている様子がないか注意してあげてくださいね。
■ まとめ
肛門腺絞りは定期的にやろう!
肛門腺は定期的に絞ることをオススメします。
ご家庭でやる場合、うまくできるようになるまで少しコツが必要です。
うまくできるように繰り返し練習してみてください。もちろんご家庭でやるのが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンを頼ってくださいね🏥
当院でも肛門腺絞りを行なっています。おうちでもやってみたいという方がいましたらぜひお声がけください✨