こんにちは。看護師主任の齊藤です
ここ最近、急に寒くなってきましたね🥶💦
寒くなると虫たちの活動性は低下しますが、予防薬の投与は💊、忘れないようにしましょうね🥺✨
ノミやマダニが犬や猫に寄生すると思わぬ病気や、ヒトにも重大な病気を引き起こす可能性があります⚠
今回は、様々な病気の媒介となる“マダニ”についてご紹介していきたいと思います。
■ マダニのピークは春だけ⁉️
春と秋、2回のピークシーズンがあります。
マダニのシーズンは、成虫が多い春だけと思われがちですが、秋に若ダニや幼ダニが多く発生することは意外と知られていません。
だから、年間を通じた定期的なマダニ対策が重要です!
■ マダニってどんな虫?
マダニは一般に家の中にいるダニ(イエダニなど)と比べると、とても大きい大型のダニです。成長段階や吸血の有無で大きさや形態を変化させ、吸血するとその大きさは1㎝を超えます。
マダニは、幼ダニ→若ダニ→成ダニと2度の脱皮を経て成長し、幼ダニから成ダニまで動物の血液を吸って生活します。吸血の際に、原虫やウイルス、リケッチア、細菌などさまざまな病原体の重要なベクター(媒介者)となることがあります。
メスの成ダニは充分に吸血すると、地上に落下し産卵を開始します。
産卵する卵は、一度に3000個ほどにもなります😵
■ マダニはどこにいるの?
マダニは、郊外の山や森の草むらや、広い公園や河川敷の草むらなどに生息しています。
しかしこういった森林だけはなく、市街地の植え込みや公園の茂みにも生息しているので注意が必要です🌱
草むらなどに潜み、そばを通りがかった犬に飛び移れる機会を狙っています⚠️
■ 犬猫へのマダニの被害
死に至る恐ろしい病気も…
① SFTS (重症熱性血小板減少症候群)
マダニを媒介とするウイルス性感染症です。主に吸血によって人や動物に感染し、発熱や消化器症状、血小板減少などがみられます。SFTSは、2011年に新しいウイルス感染症として報告され、人において感染者と死亡者が続出しています。感染した犬猫から人への感染報告があります。
② 犬バベシア症
バベシア原虫が犬の赤血球に寄生して破壊します。貧血、発熱、食欲不振、黄疸などが見られ、急性の場合は死に至ることもあります。
飼育ネコおよび飼育イヌの血液・糞便からSFTSウイルスが検出された事例が報告されています。
■ どうやって予防するの?
定期的に予防薬を使いましょう。
一般的には、首の後ろに垂らす「スポットタイプ」、経口投与の「おやつタイプ」の2タイプです。
フィラリアも同時に予防できるものや、3か月に一回の投与でいいものなど様々な種類がありますので、どの種類がいいかお悩みの場合はご相談ください。
■ まとめ
マダニは、犬や猫、人間の命を奪うこともある恐ろしい感染症を媒介します。
大事に至る前に、日頃からしっかりと予防してマダニによる被害を防ぎましょう