こんにちは。院長です
ご自宅で愛犬をシャンプーされる方も多いかと思いますが、シャンプー後はしっかり保湿していますか
シャンプーで潤う…なんて大間違いですよ
シャンプーの後は必ず皮膚はカサカサ傾向になります
なのでシャンプー後は保湿が大事。今回はシャンプー後の保湿の重要性についてお話ししたいと思います
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■経皮水分蒸散量(TEWL)
“経皮水分蒸散量(TEWL)”ってワード、知ってますか?聞きなれない言葉かもそれませんが、皮膚のことを知る上では、とても重要なワードです
経皮水分蒸散量(TEWL)とは表皮を経て蒸散する水分の量のことを言います。なんじゃそりゃ?って感じかもしれませんが、つまり…
この経皮水分蒸散量(TEWL)が高いほど、表皮から水分がなくなりやすく、よりカサカサした乾燥肌になりやすいってことです。
TEWLは低い方がいいんですね!
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■シャンプーすると皮膚は乾燥する
シャンプーは皮膚の表面に付着する様々な汚れ、微生物や老廃物などを効率よく取り除くのに重要です
シャンプーすると水で濡らすので乾燥が収まりそうなものですが、実はその逆!
シャンプーの後はTEWLが上がる=つまり乾燥することが知られています。
実はアトピー性皮膚炎の患者さんでは、人も犬もこのTEWLが高くなることが知られています。
アトピーのワンちゃんは生まれつきTEWLが高い、すなわち表皮を経て蒸散する水分が多く、皮膚が乾燥しやすいということですね
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■シャンプーのあとは必ず保湿を!
…ということは??
“シャンプーの後には保湿”ですね!保湿するとTEWLの上昇は抑えられ、乾燥が抑えられます。
シャンプーする場合は必ず保湿とセットで考えましょう
シャンプー後に乾燥する理由としては、
① 保湿に必要な成分が流れてしまう
② ゴシゴシすることで皮膚が傷つけられる
が、主に挙げられます。
なので対策としては…
① 洗浄力が強いシャンプーを多用しない
② ゴシゴシしないで泡で洗う
を意識して、シャンプーできるといいですね
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■ まとめ
シャンプーすると皮膚が潤うなんて間違いですシャンプー後は必ず乾燥します
シャンプー後は必ず保湿が重要ですね!
夏の暑い時期がは皮膚のトラブルが多く、かゆみが悪化しやすいです。
また、実は皮膚がインナードライの状態になりやすいので夏も保湿は必須!
皮膚のことでお困りの際は、ぜひ当院までご相談ください