【皮膚病紹介】猫のざ瘡「猫にもニキビができるんです」

猫にもニキビができるのを知っていますか?顎の下に黒いゴマ粒のようなブツブツを見つけたことはありませんか?

それは単なる汚れではなく、猫のニキビかもしれません。

猫のニキビは痤瘡(ざそう)やアクネとも呼ばれ、比較的よくみられる皮膚病の一種ですが、二次感染を起こして重症化することもあるので注意が必要です。

□ 症状

 

猫のニキビは脂腺が多く分布しているところに出来やすく、あごの下にできるのがほとんどです。

初期段階では、毛穴に小さな黒いブツブツが見られます。この黒いブツブツは、面皰(めんぽう)といって、古い角質や皮脂・汚れを含んだ角化物が毛穴に詰まって膨らんでいる状態をいいます。この時点では猫自身は気にする様子はほぼありません。

しかし細菌などの二次感染を伴うと毛が抜けてしまったり、赤くただれてしまって出血する事があります。この頃には痛みや痒みも伴うことが多く、掻きむしったり気にする猫が多いです。

 

① あごの下に黒いポツポツができる

② あごの下が脱毛する

③ 引っ掻いてしまう

④ あごの下が赤くただれる、出血する

□ 原因

 

猫のニキビの正体は毛穴に詰まった角質や皮脂、汚れです。

皮脂の過剰分泌毛包の角化異常、グルーミング不足などが原因として示唆されていますが、正確な原因はまだ解明されていません。

他にも不衛生な食器、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、アレルギー反応、食事の偏り、ウイルス感染、免疫機能の低下なども関与すると考えられています。

 

皮脂の分泌異常

毛包の角化不全

グルーミング不足

④アレルギー反応

:プラスチックや金属アレルギーによって猫ニキビが誘発されることも。

 陶器や木製の容器に変更してみてもいいかもしれません

⑤不衛生な生活環境

:フード容器の汚れなどによりあご下に雑菌が付着することにより生じることも。プラスチック容器は雑菌が繁殖しやすいと言われています。

⑥ストレス

⑦ホルモンバランスの乱れ

⑧ストレス、免疫機能の低下

□ 治療

 

〈症状が軽度の場合〉

症状が軽度で、猫に不快感がない場合は、ぬるま湯に浸したガーゼやコットンなどで優しく拭いて皮脂・汚れを取り除きます。化膿の原因になるので、あまりゴシゴシ強くこすりすぎないように注意しましょう。また、ホットタオルなどでホットパックするのもいいでしょう。

 

〈病変が中等度から重度〉

症状に合わせて治療を行います。

外用療法が可能な場合は、毛穴の汚れを落としてあげるといいでしょう。

毛包洗浄力のある動物用シャンプーなどを使い、ニキビがある部分を局所シャンプーしてあげます。

被毛が長い場合や、場合によって病変部周囲の毛を刈ることもあります。

細菌感染を伴う場合は、薄めたクロルヘキシジンなどでの消毒やビタミンA製剤や抗生剤の塗り薬、内服薬などを用います。

 

ただの黒いブツブツだけでなく、皮膚に赤みがあったり脱毛していたりボコボコしている場合は一度動物病院への受診をおすすめします。

 

□ 予後

 

猫で比較的よくみられる皮膚疾患で、予後は良好ですが再発も多く、生涯にわたり治療管理が必要なこともあります。

軽度の場合で二次的な感染症が存在しない限り、猫ニキビは美容上の問題とされています。治療の必要がない場合も多いですが、悪化しないよう清潔をこころがけましょう。

愛猫の様子に気を配り、早めに気づいて対処してあげられるといいですね。

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